症状別コラム

慢性腰痛の方々に知っていただきたい事

どうすれば改善するのか

慢性腰痛を抱えていらっしゃる皆さま、毎日辛い思いをされている事かと思います。 今回は改善に向けて前向きな気持ちになっていただければと思い記事を書きました!

大切なことは痛みについて知ること

慢性腰痛を抱えている方に大切なのは、このストレッチをやればいいといったKnow Howではなく、 何故痛みが慢性化しているのかというWhyです。

慢性腰痛4つのメカニズム

1.身体的要因

姿勢不良・不活動や膝・股関節の機能不全によって腰に負担が蓄積されていくことがあります。

2.心理的要因

脳が過去の痛みと運動を結びつけてしまっている状態。 「腰を曲げたら痛かった」という経験をすると、損傷組織は回復しても「腰を曲げたら痛いだろう」と思ってしまい不活動になり更に痛みが増します。 またYouTubeで見たストレッチを何10個も試したけど治らなかったなどといったマイナスの経験もこれにあたります。

3.身体の知覚異常の要因

知覚や身体イメージが障害されると、刺激の識別が困難になり痛みを感じ取りやすくなります。 運動不足によって身体イメージの異常(※)、固有感覚の低下(※※)が起こっても同様に身体知覚異常が生じると言われています。 ※身体イメージ→自分の身体の外観に対する認識や思い込み ※※身体部位が空間内のどこに位置し、どのように動いているかという感覚

4.社会的要因

家族、仕事、補償問題などストレスが慢性痛に関与することもあります。

痛みの問題は腰だけではない

慢性腰痛の多くは腰以外にあるということが理解できたかと思います。 腰は侵害受容器という「危険検出器」的なセンサーが多く存在しており痛みを拾いやすい部位なんです。 そのため腰が損傷されていなくても、血流低下や不活動によってセンサーが活性化されちゃうわけです。 ご自分がどれかに当てはまるか心当たりはあるでしょうか。 慢性腰痛のベテランさんになると改善までそれなりに時間を要するケースもありますが、決して諦めないで下さい。

先日のお客さまの改善ケース

通われているお客さまなのでライフスタイルなどは把握しており、虚血(血流減少)状態によって引き起こされているのだろうなという見立てをしました。 マッサージで筋膜などの滑走を改善して、運動によって最適な動作パターンを学習し、自転車で心拍数を上げて血流を促す。ざっくりそんな流れのトレーニングでした。 腰の痛みレベル7から2になりました。 この記事の動画もありますのでご覧下さい。
【参考文献】 Explain Painテキスト 非特異性腰痛のリハビリテーション 脳の中の身体地図 他