腰痛患者さんが気をつけた方がいいストレッチ
こんにちは(^^)
本日お客さまから頂戴した質問を皆さまにもシェアさせていただきます。
ストレッチの本を参考にご自宅で実施しているけどオッケーなのかとご質問を頂戴したストレッチです。
腰痛があるお客さまなので、このストレッチはリスクがあると判断し修正をさせていただきました。
こちらが修正後のストレッチフォームです。
よく見かけるストレッチかと思いますが、
最初のストレッチの何が腰痛患者さんにとってリスクがあるのでしょうか?
機能解剖から考えて行きましょう
大腿を後ろに伸ばす動きは「伸展」といいます。
では人間はどのくらいの伸展可動域が適切なのか。
※参考文献 筋骨格系のキネシオロジーより
伸展20度(膝が真っ直ぐのとき)
伸展0度(膝が曲がっているとき)
※参考文献 SFMAテキストより
こちらでは10度となっています。
適正可動域を越えるストレッチはリスクを伴う
約10〜20度が適正な可動域ということがわかりました。
そして大切なのは、このストレッチは膝が曲がっているということ。
つまり約0度が適正な可動域ということになります。
修正前のストレッチは明らかに可動域がオーバーしています。
では何故それが腰痛患者さんにとってリスクを伴うのか?
①腰が反ってしまうことで腰の筋肉を更に緊張させてしまう。
②靭帯や筋肉を必要以上に伸ばしてしまう。
もしくは元々、弛緩性(ラキシティー)がある方は緩い関節を更に緩くしてしまう。
ではどういった意図でストレッチを修正したかを僕なりのフィルターを通してご説明させていただきます。
0度〜10度で骨盤を少し丸めて(後傾)して実施する〜
適正可動域(今回は約10度で実施)でセットしました。
ここから骨盤を少し後傾させます。
お尻からシッポが生えていて、そのシッポを少し前に出すイメージ。
骨盤が前傾でスタックしておられたので、
これだけで太ももの前側にストレッチ感が出てきました。
ストレッチ感がなければ、そもそもこのストレッチは重要でないということになります。
運動は身体にとって良薬となる
股関節は膝や腰に比べると動きを意識しづらい関節です。
そのため動きを腰や膝で代償してしまいがいになります。
運動で股関節に適切な感覚、刺激を与えてあげることでその機能を取り戻すことができます。
股関節には力強い筋肉が集結していて日常の快適な動きからアスリートの爆発的なパワー発揮をサポートしてくれます。
整えてから鍛える。
これが大切だと考えています(^^)