DPCコラム

トレーナー、セラピスト向け。「痛い」と感じる感覚を整理して安心して運動を続けよう

トレーナー、セラピスト向け。「痛い」と感じる感覚を整理して安心して運動を続けよう


トレーニングやストレッチで「筋肉に効いている感覚」や「伸びている感覚」を「痛い」と表現される方がいらっしゃいます。

個人的には長年どこかに慢性的な痛みをかかえている方に多い傾向があると感じます。

この感覚を適切に言葉で整理することは、安心して運動を続けるためにとても大切です。

「痛い」の中身を分類してみる

「痛い」と一言で言っても、実際にはいくつかの異なる感覚が混じっていることがあります。

たとえば、

良い感覚
・筋肉が熱くなる感覚
筋肉が血流で満たされ、しっかり動いている感覚。
・軽い張り感
ストレッチ中に感じる筋肉が伸びている感覚。
・疲労感
繰り返し運動を行った際の筋肉が少し重くなるやうな感覚。

注意が必要な感覚
・鋭い痛み
関節や靭帯神経に負担がかかっている可能性
・持続的な強い痛み
トレーニングを中断しても続く痛みはオーバーユースや損傷、炎症の可能性。
・痺れや感覚の消失
神経系に問題のある可能性。

このように感覚を分類し、「今感じているのはどんな感覚ですか?」と尋ねてあげるだけで、クライアントが「これなら大丈夫だ」と安心することができます。

安心感が運動の継続につながる

運動初心者や体に不安を抱えている方にとって、「痛い」と感じることは運動をやめたくなるきっかけにもなりえますからね。

お客さまが感覚をどういう言葉で表現するかはとても大切なヒントになります。

トレーナーとしてお客さまの感覚にしっかり耳を傾けることは、信頼関係を築く上でとても大切です。

「ただ運動を教える」だけでなく、体と心の両方をケアできる存在になれれば、より安心して楽しくトレーニングに取り組んでもらえます。

感覚の整理は、運動を楽しみながら安全に続けるための大事な一歩です。
今日のセッションでも、「筋肉が効いている、使えている感覚」と「危険な痛み」を区別できるようサポートすることで、お客さまが笑顔でセッションを終えることができました。
ぜひ皆さんも、こうした細やかな対応を意識してみてください!